骨粗鬆症外来

骨粗鬆症外来

骨粗鬆症とは?

骨の中がスカスカになり脆く、骨折等を起こしやすい状態です。

種類で分けると、
① 骨密度が低下した状態
② 骨質が弱化した状態
③  ① + ② を合併した状態
上記、3種類があります。

原因
原因は様々あります。
① 加齢によるもの
② 病気、薬物によるもの
③ 生活習慣、栄養不足によるもの

① 加齢によるもの
骨は、常に新しく造り替えられています。(リモデリング)
古い骨は体に吸収され、新しい骨が造られることで常に丈夫で健康な骨が保たれています。
しかし、加齢やホルモンバランスの乱れにより、リモデリングのバランスが崩れることで、骨粗鬆症を引き起こします。
男女比は、女性の方が圧倒的に多く、特に閉経後の女性では必発と言われています。

② 病気や薬物によるもの
ある特定の病気を患っている方、
ある特定の薬を内服している方、
その病気や薬が原因で、骨のリモデリングが乱れ骨粗鬆症を引き起こします。

【原因となりやすい代表的な病気】
◎ 関節リウマチ
◎ 副甲状腺機能亢進症
◎ 糖尿病
◎ 慢性腎臓病(CKD)
◎ 動脈硬化
◎ 慢性閉塞性肺疾患(COPD)

◎ ステロイド薬の長期服用

③ 生活習慣、栄養不足によるもの
日頃、運動不足な人は骨に対する負荷が少なく、その結果骨が脆くなります。
急劇なダイエットなどによる、栄養状態が悪い人は骨を新しく造る為の栄養が不足し、その結果骨が脆くなってしまいます。

病態
骨粗鬆症のみで発する症状は少なく、
骨粗鬆症があることにより引き起こされる2次的な傷害に注意が必要です。

骨が脆くなることにより、ちょっとした転倒やシリモチをつくだけで、
骨折してしまうことがあります。

特に、
〇手首の骨(橈骨遠位端骨折)
〇背中、腰の骨(脊椎圧迫骨折)
〇足の付け根の骨(大腿骨頚部骨折)
上記の部位に多発します。

なかには、骨折により手術や入院が必要となり、
その後の生活や、最悪の場合は命の危険もありますので要注意です。

当院での診断方法

診察
現病歴、内服歴、骨折の既往、生活習慣、身体の変化などを問診・視診で確認します。

レントゲン
レントゲンにて、脊椎、椎体(主に胸椎、腰椎)の
〇骨の変形の有無
〇粗鬆化(骨密度がスカスカに見える)の有無
を、確認します。

骨密度検査(DEXA法)
骨粗鬆症による骨折することが多い、腰椎 と 大腿骨頸部 の2か所を直接測定する。
これにより、重要で正確な診断が可能です。

採血
骨代謝マーカーを測定することにより、患者さんそれぞれの、骨の形成・破壊のバランスを確認する。
それにより最適な治療法の選択が可能になります。

治療方法

薬物療法
骨粗鬆症と診断を受けたら、当日からその人のタイプに合わせた、薬物療法を始める必要があります。

栄養療法
健康の基礎は、食事から。やはり食べたものが身になります。
骨密度の維持・向上を促すための、食事方法等を指導させて頂きます。

運動療法
日頃の生活に、運動を取り入れる事により、より健康で丈夫な骨造りを促進します。
また、筋力やバランス能力を向上させることで、転倒を予防し2次的な傷害の発生を防ぎます。